PrismRhythm -プリズムリズム-

世界観・背景画　評価Ａ（１６点）
今作では「スプリングスノー」と呼ばれる大樹によって復興した世界が舞台という設定で、かなり現代とは異なり緑や水などが溢れる自然豊かな美しい世界観となっているところが良かったです。
町並みや森などの背景画もそういった美しさをうまく醸し出していて、この作品にとてもよくあっていたと思います。移動手段として車や電車などの現代動力車が存在せず、水路を利用した船のみというのも独特でした。

また、そのスプリングスノーに敬意と感謝を表すベルティナという舞手をヒロインたちは目指しており、そのための育成を目的とした学園が舞台なのですが、この学園も学内に水路が流れていたり、庭園があったりと世界観とよく合っている背景で非常に良かったですね。

キャラクター・声優　評価Ａ＋（１８点）
ヒロインは全部で4人＋αだったのですが、
どのヒロインも非常に魅力的で、誰からプレイするか迷うほどでしたｗｗ

そのなかでも、一番キャラ的に好きだったのがカスミですね。
しっかりものの頼りになるお姉ちゃん・・・かと思いきや主人公と付き合いだしてからは結構甘えたりするところなどもあり、そのギャップにとても萌えましたねｗｗ
初見で結構好きだったエルスは、もちろん良かったのですが、なにか個性という部分での特徴が少し足りなかったかな～と思いました。ただ、声優のマツダデミオ（あえてカタカナｗ）さんはとても得エルスに合っていて良かったです。
それとリアは、プレイした後その意外な女の子な部分をたくさん見せられて一番高感度が上がったキャラです。照れるとよく「うっせ」と言うのが非常に萌えました。

というわけで、プレイ前は
エルス＞銀＞カスミ＞リア
だったキャラランキングが
プレイ後は
カスミ＞リア＞エルス＞銀
に大幅に変わりました。

あっ、でもここにキャロラインさんを入れるとなるとエルスより前に来ますねｗｗ
彼女も正規の攻略ヒロインだったら良かったのにと～思わずにはいられません。

シナリオ　評価Ｂ+（１４点）
シナリオは、どのルートもベルティナ＆エルディスを目指すヒロインたちと共に学園生活を送りつつ、彼女たちの抱える問題・悩みなどを解決しながら主人公と恋仲になるというかなり王道的な展開でした。
リアルートなどは、特に王道的な等身大の女の子の恋を描いた様なシナリオで、見てるこっちが恥ずかしくなるような甘い恋愛シナリオで一番良かったです。

ただ、全体的に舞いに関することなどのこの世界観を活かした展開がちょっと物足りない・・・というか活かしきれていない感じが若干したのも事実で、なんていうかあっさりしすぎでは？と少し思う部分もありました。

また妖精に関することですが、
結局妖精は存在するのか？という部分やキャロラインさんについて、エクストラシナリオで一応補完しているところも良かったですね。ちょっと尺が短かったのが残念ですが。
エクストラシナリオといえば・・・ランプのマスコットキャラであるアズ様が登場しましたねｗ
銀に叩きつけられてて「中身でちゃう・・」と言ってるのが、クルルとのやり取りを思い出させてとても懐かしかったですｗ

ＣＧ・Ｈシーン・システム　評価Ａ（１６点）
ＣＧに関しては、どのＣＧも背景などの塗りがとても繊細で美しい印象を受けました。またＣＧ画のシチュもイベント画があったらいいな～という所に用意されていたところも良かったです。
また各ヒロインの舞踊のシーンのＣＧ画がどれもそのキャラの個性や良さをうまく表現していてとても
良かったですね。それだけに・・・舞踊関連のイベント画がエルス以外は１枚だけだったので、もう少しあったら良かったな～とつい思ってしまいました。

Ｈシーンに関しては、制服半脱ぎシチュ・私服シチュ・舞踊服シチュの３拍子全てが揃っており大変ごちそうさまでしたorzｗｗ
Ｈシーン的にもやはりカスミ＆リアが非常に萌えるシチュで大変良かったですね。

システムに関しては、特に不満点も無かったので、問題なしですね♪
ＯＰ・ＢＧＭ　評価Ｓ（２０点）
この作品で一番いいな♪と思ったのがＢＧＭです。
水や自然などの癒し系をテーマにしているだけあり、ＢＧＭもかなり大人しい感じの曲調のものや幻想的な感じのものが多く、聴いていてとてもリラックスできるようなものが多かったのがとても印象的でした。
ホントにクリックを止めてＢＧＭに聴き入る事もしばしばあったほどですｗ
ＯＰに関しても、初代ナーサリィを髣髴とさせる曲で、楽しい曲調で好きでした。

総評（総合点８４点）
全体的に癒しをイメージとした美しい世界観・キャラ・ＣＧ・音楽で上手くまとめられたとても良い作品だと思います。キャラクタもどのヒロインも魅力的で、共通ルートを少しでもやればその魅力の虜になること間違いないと思いますｗ♪
ただ、シナリオに関しては「学園王道純愛系である」ということを前提に考えないと、ちょっと物足りなさなどを感じるかもしれませんので、過度な期待はしすぎないほうが良いかと思います。

ただ、私としてはシナリオもちょうどいい長さで最後までダレずにプレイできたので、こういった軽めの純愛がお好きな方には是非お勧めしたい一本ですね。


次回作のHello,good-byeは今作からまた雰囲気がガラリと変わりシリアスな雰囲気を醸し出していますが、萌木原さんが担当ということもあり、キャラ・シナリオ・ＣＧなど全てにおいてプリズムリズムを超えるんじゃないかと密かに期待してます。発売が楽しみです♪